大学在学中にある作家の竹芸作品と出合った中臣さんは、竹の美しさと無限の可能性に
強い衝撃を受け、大学を卒業すると間もなく、竹芸家への道を歩き始めました。
それから10余年。
縷縷の人気商品「Tenta」や「竹玉ネックレス」を手掛けるBAICAの一員として、
また、ひとりの竹芸家として世界を舞台に創作活動を行っています。
中臣さんはいま、「竹以外の仕事をしている自分は考えられない」と言い切ります。
けれども、中臣さんがこの道を歩む中で迷いがなかったわけではありません。
学生時代を過ごした東京は、ものであふれていました。
「ものは少ないほうがいい。できる限りシンプルに暮らしたい」と願いながら、
ものを増やす仕事をするとはどういうことなのか、自問せずにはいられなかったといいます。
そんな中臣さんがいま思うことは、「人に幸せを感じてもらえるもの」を作りたいということ。
「美しいもの」、「便利なもの」というよりも。
中臣さんの作品は、小さな生活用品やアクセサリーから幾何学的オブジェまで多種多様。
竹ヒゴも伝統的な手法で編むだけでなく、束ねたり、結んだり、組み合わせたり…。
また、竹を輪切りにしたり、表面を削いだりしながら、
竹の持つ美しさと無限の可能性に挑戦し続けているのがよくわかります。
作品は、まるで中臣さんのお人柄そのもののように、知的でクールで無駄がない。
でも、使うほどに味わいを増し、幸せを感じさせてくれるやさしさにあふれています。
竹のように、どこまでもまっすぐに、伸びやかに創作活動を続ける
中臣さんの今後が楽しみでなりません。
中臣 一さんのHPはこちら
http://www.h-nakatomi.com/
- 1974年
- 大阪府和泉市生まれ
- 1999年
- 早稲田大学商学部卒業
- 2000年
- 大分県竹工芸・訓練支援センターで2年間、竹工芸の基礎を学ぶ
- 2002年
- 竹工芸家 本田聖流氏に師事
- 2005年
- 大分県別府市にて独立
- 2006年
- "Beyond Basketry : Japanese Bamboo Art"出品(ボストン美術館/アメリカ)
"The Quiet Beauty of Japanese Bamboo Art"にて、アーティストレジデンスを行う(Faulconer Gallery of Grinnell College/アメリカ)
第53回 日本伝統工芸展 入選 - 2007年
- "The Next Generation"出品(サンフランシスコアジア美術館/アメリカ)
"East Weaves West : Basketry from Japan and Britain"出品(Collins Gallery of Strathclyde University/イギリス) - 2008年
- 大分県由布市に移住
"New Bamboo : Contemporary Masters"出品(Japan Society /アメリカ) - 2009年
- "Love Bamboo, Love Earth "にて「日本の竹文化と芸術」について講演(国立台湾工芸研究所/台湾)
- 2010年
- "MIRAN SALONE"出品(Bottega Veneta/イタリア)






























