⼟を踏み、⼼が穏やかになるように。
花に触れ、気持ちの温度が上昇するように。
空を仰ぎ、息を深く吸い込むように。

⾒るもの、触れるものに
⼼や体を揺り動かされた経験はありませんか。

同じように、作り⼿の意思や技術を宿し、
丁寧に作られた⼯芸やデザインにも、
⼼を動かす⼒があると思っています。

⽬に触れるたび、そして⼿に取るたびに
ほっと気持ちがほころんだり、
ときに凛とした清々しい緊張感に包まれたり。
その重なりが、気分のいい⼀⽇となり、⽇常となり、
いつしか、豊かな⽣き⽅へと続いていくはずです。

ここでは、作家や職⼈たちによる
毎日の生活に溶け込み、長く寄り添い続ける生活工芸品を集めました。

「縷縷るる」とは、細く長く、とぎれることなく続くさまを意味します。

作り手から使い手へ。
暮らしの糸を、共に長く編みつなぎながら
ルルルと口ずさみたくなるような、「気分がいい」景色を織り上げていく。

縷縷るるがその橋渡しになれたら幸せです。